アメリカは世界経済の中心になっていて、国際間取引で広く利用されるなど、米ドルは世界の基軸通貨です。
海外旅行をするとアメリカドルの強さを目の当たりにできます。
基軸通貨としての米ドルは政治・経済情勢、金利・株価動向など多数の要因で動きます。
近年では、双子の赤字(財政・経常赤字)が市場変動の大きな材料にされる事が多く注目が集まっています。
また多数の国が世界経済のリ-ダ-である米国の景気に左右されるため、米国の経済指標は為替市場参加者にとって大きな注目点です。
重要な経済指標としては貿易収支、経常収支、失業率、GDP、消費者物価指数などが挙げられます。
また、バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長の発言もしばしば市場を動かす要因になっています。
金融政策の基本方針を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)は年8回開かれます。
決定事項と共に声明の内容等も重要です。
以前は「有事のドル買い」と言われ戦争や情勢不安があるとドルは買われることが多々ありました。
しかし、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロではアメリカ本土が巻き込まれたため、最近は、有事の際に米ドルが売られる現象もおきています。