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FX外国為替の基礎知識 主要通貨の特徴

 米ドル

米ドルは言わずと知れた世界の基軸通貨です。
初めに米ドルの話をする前にアメリカの概要を説明します。
1.面積 371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル、50州・日本の約25倍)
   (内水面18.1万平方マイル)
2.人口 2億8,142万人(2000年、50州)
3.首都 ワシントンD.C.
4.言語 主として英語(法律上の定めはない)
5.宗教 信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
アメリカは世界経済の中心になっていて、国際間取引で広く利用されるなど、米ドルは世界の基軸通貨です。
海外旅行をするとアメリカドルの強さを目の当たりにできます。

基軸通貨としての米ドルは政治・経済情勢、金利・株価動向など多数の要因で動きます。
近年では、双子の赤字(財政・経常赤字)が市場変動の大きな材料にされる事が多く注目が集まっています。

また多数の国が世界経済のリ-ダ-である米国の景気に左右されるため、米国の経済指標は為替市場参加者にとって大きな注目点です。
重要な経済指標としては貿易収支、経常収支、失業率、GDP、消費者物価指数などが挙げられます。

また、バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長の発言もしばしば市場を動かす要因になっています。
金融政策の基本方針を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)は年8回開かれます。

決定事項と共に声明の内容等も重要です。
以前は「有事のドル買い」と言われ戦争や情勢不安があるとドルは買われることが多々ありました。

しかし、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロではアメリカ本土が巻き込まれたため、最近は、有事の際に米ドルが売られる現象もおきています。


 日本円

日本円はドル、ユ-ロと並ぶ主要3通貨であり、取引額としては第3位です。
ドルやユ-ロが決済通貨(鉱工業製品、石油代金の支払)として使用されている割合が高いのと比較して、円が決済通貨として利用されている割合はまだまだ低いです。
近年は円の国際化、規制の撤廃などを含め、日本政府は円の地位の向上を目指しているのが現状です。地学的要因ではやはり中国(人民元の切り上げなど)と北朝鮮(核兵器開発)などのアジア圏諸国に影響されることが多く、また、欧州圏で共通通貨であるユ-ロが誕生したように、アジア圏でも通貨統合の構想が芽生えており、その際には日本はどのような立場をとるのか、中国との主導権争いを含め興味深い点があります。
最近は「人民元の切り上げ」が為替市場で話題となる機会が多い。
人民元が固定相場であり、取引の規制ある、流動性が低いなどの要因から人民元の取引が限定されている現状では人民元の切り上げ(通貨の切り上げ=通貨高)観測が高まると、人民元の代わりに円を買う動きが強まり円高に振れることが多いです。


 ユーロ

ユ-ロは複数の国家が単一の通貨を使用する為に世界で始めて導入された通貨です。
欧州連合(EU)は欧州域外に対する統一的な通商政策を進めることを主な目的とした、政治・経済統合体です。
この欧州連合(加盟国は25カ国)の経済通貨統合に伴い、1999年にEU加盟国中11カ国で単一通貨ユ-ロが誕生しました。
2001年1月にギリシャが加わり、2006年7月にスロベニアが加わり、現在の参加国は13ヵ国です。
ユーロが誕生したのは1999年1月1日ですが、直ちに各国通貨と置き換えられたわけではありません。
実際にユーロの紙幣と硬貨が流通し始める 2002年1月1日までの3年間、ユーロは小切手での発行や、銀行間の送金に利用されるなど、現金を伴わない帳簿上の通貨として使用されていました。
2003年3月1日からユーロ圏13カ国の唯一の法定通貨となり、ユーロ紙幣、硬貨が導入されました。
ユーロ加盟国はベルギー、ドイツ、ギリシャ、スペイン、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランド、スロベニアの13カ国です。
ユ-ロの変動要因として挙げられるのは、各国の財政状態、主要国(ドイツ、フランス)の経済指標などです。
欧州連合条約(マーストリヒト条約)により加盟国の財政状況の監
視および各国の経済政策は監視されており、各国の財政赤字の拡大はユーロの基盤を弱めるとしてしばしば材料視されます。
欧州中央銀行(ECB)の金融政策会議は原則毎月第1、第3木曜に開かれ政策金利等の決定が行われます。
経済指標ではユーロ圏全体及びドイツ、フランス両国が注目されています。
ドイツでは、失業率、IFO業況指数などが代表的な経済指標です。


 英ポンド

イギリスの通貨の正式名称はスターリング・ポンドです。英ポントは米ドルに基軸通貨としての地位を奪われるまでは、貿易などの決済通貨としての役割を長い間果してきました。
英国は欧州の主要国の中で(スイスを除く)唯一ユ-ロを導入していません。政府も国民もユ-ロの導入に対しては慎重な姿勢です。
この背景にはイギリスがかつて欧州の政治・経済の中心的存在であったことの自負、地理的に欧州大陸と分断されていること、又ユ-ロ通貨の導入がフランスとドイツを中心に進められてきたことなどが挙げられます。
ユ-ロと英ポンドの相違点は現時点では次のようなものが挙げられます。
1.英ポントの金利水準がユ-ロに比べて高い。
2.イギリスが北海油田を持っていることからポントが石油価格の変動の影響を受けやすい。
    またイギリスが政治的には9.11テロ以降米国と親密な関係を保っていることか
ら英ポンドが米ドルの
    動きにやや連動して動くケ-スがあるなどが挙げられる。
3.高金利通貨として原則毎月
第一水木曜日に開催される英中銀金融政策委員会による政策金利の
    発表、インフレ関連指数の指標などが注
目されます。


 ニュージーランドドル(NZドル)

ニュージーランドの経済状況は、オーストラリア同様、政府の財政状況が非常に良くなってきています。

期国債格付けが最上級のAAAとなっている(S&P社)のは長年の構造改革の成果でもあるんです。
そして温暖な気候を活かした農業輸出国であり、その競争力の高い農業生産を背景に経済成長率も年率2.5
~4.5%と非常に安定しています。
ニュージーランドドル(NZドル)の為替変動については、2000年には1ニュージーランドドル(NZドル)
=40円台前半まで下落しましたが、それ以降は高金利で、財政の安定から世界中からの資金が流入し、対
米ドルで急上昇、また対円でも一時は75円以上にまで急騰しています。
また両通貨を対円相場で比較して
もわかりますが、ニュージーランドドル(NZドル)はオーストラリアドル(豪ドル)に対しても強くなってい
る点でも、その人気の高さが裏付けられます。
さて、ニュージーランドドル(NZドル)を含めたこれらの通貨に共通している魅力は高金利にあると思います
が、ちなみに損益分岐点の計算式を使ってみると、日本とのインフレ率を考えず、現在のように日本との金利
差が4%以上あるならば、5年、10年単位ではそのリスク許容レートは高くなり、ある程度の円高になって
も円建て元本は確保されることになるんです。
つまり、両通貨の購入のタイミングさえ間違わなければ、あえて売買を繰り返さなくとも、金利だけで充分満
足できる中長期運用商品となるのです。
ただし、ニュージーランド、オーストラリアはともに金融市場規模
がそれほど大きくないことから、欧米のヘッジファンドからなどの巨額の資金が一時に流出入すると為替相場、
債券相場が乱高下することもある点を留意すべきです。そして「クロス円通貨」でもあることから、比較的大
きな為替変動が見られるのもこれらの通貨の特徴なんです。


 オーストラリアドル(豪ドル)

オーストラリアドル(豪ドル)は、「高金利通貨」として知られ、日本では外貨預金としても人気が高い通貨
です。FXにおいても、NZドルと並んで高金利通貨として魅力があり人気のある通貨です。
オーストラリアドル(豪ドル)は為替市場関係者の間では一般的にオ-ジ-の通称で呼ばれています。
オース
トラリアドル(豪ドル)の特徴はカナダドル、ニュ-ジ-ランドドルなどと同じ資源国通貨であることです。
主要産業は鉱工業及び農業などの第一次産業であり、第一次産品の商品価格の変動を材料に相場が動くことが
多いことが特徴です。
また、現在の金利水準が他国に比べ高いことから高金利通貨として、海外投資家からの
買い需要がみられます。
さて、ニュージーランドドル(NZドル)を含めたこれらの通貨に共通している魅力は高金利にあると思います
が、ちなみに損益分岐点の計算式を使ってみると、日本とのインフレ率を考えず、現在のように日本との金利
差が4%以上あるならば、5年、10年単位ではそのリスク許容レートは高くなり、ある程度の円高になって
も円建て元本は確保されることになるんです。

半球ではもっとも流動性のある通貨であることから、北半球で戦争などの有事が発生した時には地学的リスク
回避のため、退避通貨として買われる局面もあります。


 スイスフラン

スイスは永世中立国であるため、スイスフランは地政学的リスクが高まった際に資金が集まりやすい退避通
貨としての特性があります。
戦争・紛争等が各地で起こった時には、逃避先として選好されることがしばし
ばあります。
またこれははっきりした根拠が掴めませんが、ドル/スイスはドル安・高に相場が大きく動き
始める時に他の主要通貨に先行して動き始める傾向にあります。
理由ははっきり掴めませんが、スイスは市
場での流動性の規模が他の主要通貨より小さいので動き易いのかもしれません。