-------------------------------------- 日本時間午前6時27分現在での主要通貨は以下の通り。 直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値 ドル・円 157.73 + 2.18 (+ 1.40%) 157.73 / 155.50 ユーロ・ドル 1.1712 - 0.0010 (- 0.09%) 1.1738 / 1.1703 ポンド・ドル 1.3379 - 0.0002 (- 0.01%) 1.3394 / 1.3357 ドル・スイス 0.7954 + 0.0012 (+ 0.15%) 0.7962 / 0.7940 ------------------------------------ <きょうの材料> ※経済指標 【米国】 *米中古住宅販売件数(年率)(11月)22:00 結果 413万件 予想 415万件 前回 411万件(410万件から修正) *ミシガン大消費者信頼感指数(12月・確報値)0:00 結果 52.9 予想 53.5 速報 53.3 【カナダ】 小売売上高(10月)22:30 結果 -0.2% 予想 0.1% 前回 -0.9%(-0.7%から修正)(前月比) 結果 -0.6% 予想 0.0% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(コア・前月比) *ウィリアムズNY連銀総裁 ・将来的には金利がさらに低下すると見ている。 ・現時点で追加行動の緊急性を感じない。 ・技術的要因によりCPIが約0.1%押し下げられた。 ・技術的要因が失業率を0.1%押し上げた可能性。 ・雇用統計は労働市場の緩やかな冷え込み傾向と一致。 ・これらのデータは景気見通しへの見解を変更しない。 ・個人的見解では実質ベースの中立金利は1%を若干下回る水準。 ・緩やかな制限的政策が有効 ・今年は1.5-1.75%の成長。来年は加速。 ・AIが構造的失業の原因とは見ていない。 *片山財務相 ・為替動向は一方向で急激な動き。憂慮している。 ・行き過ぎた動きには適切に対応。 ・為替の議論は全く出なかった。 ・日銀利上げ、物価目標実現のためのものと評価。 ・日銀には引き続き政府と密接な連携を求める。 ----------------------------------- <月曜日の材料と事前予想> 【中国】 中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート)(12月)10:00 予想 3.0% 前回 3.0%(1年) 予想 3.5% 前回 3.5%(5年) 【英国】 実質GDP(確報値)(第3四半期)16:00 予想 0.1% 前回 0.1%(前期比) 予想 1.3% 前回 1.3%(前年比) 経常収支(第3四半期)16:00 予想 N/A 前回 -289億ポンド 米2年債入札(690億ドル) ----------------------------------- きょうのNY為替市場、ドル円は買い優勢の動きが続き、157円台半ばまで上げ幅 を拡大した。片山財務相がG7オンライン会合後に会見を行い、「為替動向は一方向で 急激な動きで憂慮している。行き過ぎた動きには適切に対応」と述べていたことで、ド ル円はNY時間に戻り売りが出ていたものの直ぐに切り返している。 本日は日銀決定会合の結果が発表され、植田裁候の会見も行われた。それを受けて改 めて市場は円安に反応している。日銀は政策金利を0.75%に引き上げた。植田総裁 は、想定通りではあるが、今後も追加利上げを行う可能性を示唆していた。ただ、利上 げのペース変更が示唆されることもなく、日銀は漸進的な利上げペースを維持するとの 見方が優勢となっている。次回の利上げは早くても来年6-7月頃との指摘も出てい た。日米の金利差は縮小方向にはあるものの、そのスピードは緩やかとの見方が本日の 円安の反応に繋がっていた模様。 ドル円は本日の上げで21日線を一気に上抜けた。11月下旬からの調整トレンド終 了の兆候も見られ、来週以降の動きが注目される。目先は11月20日の高値157. 90円付近が上値メドとして意識される。 ユーロドルは1.17ドル台の狭い範囲での上下動が続いた。今週前半の米雇用統計 後に1.18ドル台を瞬間的に付けて以降、上値の重い展開が続いているが、1.17 ドル台は堅持しており、底堅い流れは継続している。一方、ユーロ円は円安の動きから ユーロ発足以来の高値を更新しており、184円台半ばまで上昇。 来年にかけてのユーロドルのパフォーマンスに期待の声も出ている。アナリストは、 FRBが利下げを進め、ECBが金利を据え置く中で、ユーロドルは中期的に上昇する 可能性が高いと指摘。FRBが来年3月と6月にそれぞれ利下げを行うと予想している 一方、ECBは26年から27年にかけて金利を据え置くと見ており、インフレ調整後 の実質金利差はユーロに有利な方向へ縮小すると指摘している。 さらに、欧州の資産市場の回復、ドル安リスクに対するヘッジ需要の高まり、米国の 制度に対する信認低下といった要因もユーロを押し上げる可能性があるとし、12カ月 後には1.23ドルまで上昇すると予想しているようだ 。 ポンドドルは1.33ドル台後半での方向感のない展開が続ていた。一方、ポンド円 は円安の動きから210円台に上昇し、2008年以来の高値水準を更新している。 エコノミストは、英経済は労働市場の弱さや需要減速を背景に、26年は低迷した成 長に留まるとの見通しを示している。厳しいマクロ環境によって英中銀は追加利下げに 踏み切りやすくなり、その結果27年には景気回復が始まる可能性があるという。同エ コノミストは、英国の実質GDPが26年に0.7%、27年に1.6%になると予想 しているようだ。 MINKABU PRESS
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